「五箇地区」と紙の祭り

神と紙のたたずまい「五箇地区」と紙の祭り

高級手すき和紙の産地として和紙業者が軒を並べる五箇(ごか)地区では、紙祖神岡太神社と大瀧神社を中心に、今も昔ながらのたたずまいを見せています。(和紙の里より徒歩15分)
春と秋には紙祖神を祀る岡本神社の祭礼が行われ、春の祭礼は別名「神と紙の祭り」ともいわれ、御神体をのせた神輿が五箇の街中を練り歩きます。

風情の残る五箇地区の町並みを散策ルートで楽しむ。

紙漉きの里「五箇地区」

和紙の里通りを紙の文化博物館方面へ抜け10分ほど歩くと、岡本川に沿った街並みに出会います。ここは和紙づくりを支えてきた古くからの通り(約600m)で、和紙の里の風情が残り、のんびり散歩するには最適な空間です。和紙を作り出す音やにおいを感じ取ることができるでしょう。
平成18年には「次世代に継承すべき美しい日本の歴史的風土が良好に保存されている地域」として、「美しい日本の歴史風土100選」に選ばれました。

紙祖神を祭る岡太神社・大瀧神社

紙祖神「川上御前」の伝説

五箇地区の街並みの道をさらに東へ向かうと、大きな鳥居が見え、岡太神社・大瀧神社へとつながります。(徒歩約5分)
樹齢の大きな杉が立ち並び、非常に厳格な雰囲気のこの神社には、この里に紙漉きの技を伝えたとされる「紙祖神」である川上御前が祀られています。
またご神体山である権現山の頂上にある奥の院と、その麓に建つ里宮からなっています。
奥の院には紙祖神岡太神社と大瀧神社の両本殿が並ぴ建ち、里宮はこれを併せて祀っています。
里宮は、江戸時代後期の社殿建築の粋を集めて再建されたもので、昭和59年国の重要文化財に指定されました。

無形民俗文化財「神と紙の祭り」

祭りと一緒に和紙の里の雰囲気を味わえます。

春と秋には、紙祖神をまつる岡太(おかもと)神社と大瀧神社の祭礼が行われます。権現山の頂上にある奥の院に祀られた神様をふもとの里宮にお迎えし、和紙の里である五箇地区を巡幸して再び上宮にお送りする神事で、千数百年の伝統があり、福井県の無形民俗文化財に指定されています。
当日は地元の小学生による浦安の舞や、紙漉きの里ならではの紙能舞と紙神楽等の伝統芸能が奉納され、一般客も見る事が出来ます。
祭礼の期間中は和紙の里通りで様々なイベントも開催され、祭りと一緒に紙漉きの里の雰囲気を味わえます。