重要有形民俗文化財に指定されている越前和紙の紙漉き道具を展示
越前和紙産地は、「越前で漉けない紙はない」と言われるほど多種多様な紙を漉くことができる、和紙の一大産地です。楮紙の越前奉書や、雁皮で漉く鳥の子紙、三椏を原材料とし、株券や商品券等に使用されてきた局紙、色と模様の華やかな美術工芸紙など、使い手の希望に合う様々な紙を漉いてきました。
本展では平成26年3月10日に、国の重要有形民俗文化財に指定された「越前和紙の製作用具及び製品」(2,523点)の中から、越前奉書などを作るための流し漉きに使用される道具、局紙などをつくるための溜め漉きに使用される道具、華やかな美術工芸紙を漉くための道具などを紹介します。生産する紙によって使い分けられる紙漉き道具の多様さをご覧ください。