産地に残る吉祥文様の和紙製作道具
日本において模様紙は襖紙の彩りに使用されたり、書をしたためる上で文字の形と合わせて美しさを演出したりなど生活に寄り添いながら人々の目を楽しませてきました。
また、人々は吉祥とされた文様を日常のさまざまな生活の器物に取り込み、繁栄や豊穣の願いを託すこともありました。
ここ越前和紙の産地でも吉祥文様の和紙製作用具や製品が残ることから、紙も人々の日常の中で願いを受け止めていたのだろうと想像されます。
本展では、吉祥文様や伝統文様の越前和紙の製品や和紙に文様をつけるための製作用具を紹介します。
模様の形を楽しみながら、模様紙を人々がどのように使っていたのか思いを馳せながらご覧ください。