文房四宝の産地展 [※開催終了]

開催期間
2020年08月26日(水) ~ 2020年11月09日(月)
午前9:30~午後4:30 ※火曜日休館(祝日開館)
開催場所
越前和紙の里 紙の文化博物館
利用料金
大人200円(150円)・高校生以下無料 ※( )内団体料金[15名以上]

文房四宝とは、書において欠かすことのできない四つの道具のことで、筆、墨、硯、紙の四つを指します。
本展では、広島県熊野町「筆」と、奈良市「墨」の産地のご協力のもとに、永年培われてきた職人技や製造工程をご紹介します。それぞれの材料による製品の違いや、筆と墨と和紙との相性などを感じ取って頂ければ幸いです。

三館にて文房四宝の産地展特別販売会も同時開催します。
8月29日(土)・30日(日)
午前9:30~午後4:30
詳細はこちら

熊野筆
広島県熊野町で生産される「熊野筆」は、農業の副業として行われていた墨、筆の行商をきっかけとして、19世紀前半に筆づくりが始められ、現在では書筆、絵筆、化粧筆など全ての筆を生産する日本最大の産地を形成している。
本展でご協力いただいた「筆の里工房:(一財)筆の里振興事業団」は、筆をテーマにした博物館で、筆の歴史と文化を紹介する常設展に加え、伝統工芸士による筆づくりの実演を行っている。又、定期的に企画展を開催し、書、絵画、化粧といった筆に関わる文化・芸術を紹介している。
又、㈱仿古堂は、明治33年に創業。棟方志功をはじめ多くの作家たちとの交流の中で筆作りに新境地を開いてきた熊野を代表する工房。書筆・絵筆・化粧筆の販売会を開催。
熊野筆

奈良墨
7世紀に高句麗の僧曇徴によって日本に伝えられたとされる墨づくりは、多くの社寺のある奈良にて栄え、「奈良墨」として全国最大の墨の産地に発展してきた。
本展でご協力いただいた㈱古梅園は、天正5年(1577)、初代 松井道珍が創業した製墨の老舗であり、代々、皇室や幕府の御用墨所を勤め、「紅花墨」「神仙墨」などの製墨で知られる。「墨の香や奈良の都の古梅園」と詠まれた漱石の句も残る。
墨づくりの工程や道具、原料や濃淡の違う製品などの紹介をはじめ、墨・硯製品の販売会を開催。
奈良墨

越前和紙
手漉き、機械抄き、加工など約60の工房が和紙づくりに携わる日本有数の産地。越前奉書や檀紙、局紙、襖・壁紙など生産される紙は多種多様にわたる。
卯立の工芸館では、昔ながらの和紙づくりの様子を見学できる他、紙の文化博物館では代表的な越前和紙約350種類を展示している。
本展では文字を書いた楮、三椏、雁皮、麻、中性紙など多種類の紙を展示することにより、筆のタッチや墨付きの違いなどを表現している。
越前和紙

硯
本展では、硯産地からの出展はなく、地元に残る文房の名品として、江戸時代後期の絵師「岸駒」が使用した硯、筆立、筆洗のほか、六曲半隻の屏風「百老図」を展示。
硯

筆・墨・和紙・硯の販売
会期の間、三館にて各産地の筆、墨、硯、紙をお買い求めいただけます。
筆・墨・和紙・硯の販売

【主催】
福井県和紙工業協同組合

【協力】
一般財団法人 筆の里振興事業団
株式会社 仿古堂
株式会社 古梅園

【後援】
福井県教育委員会
越前市教育委員会
一般社団法人 若越書道会
福井県書作家協会
日本墨書会

お問合せ 0778-42-0016(和紙の里 紙の文化博物館)