江戸小紋などの染の型紙に使われる和紙を、越前にて試験的に漉く事になったのを機に、「彫りの手仕事展」として伊勢型紙のご紹介をいたします。
伊勢型紙は、型染めに用いられるもので8世紀ごろに始まったといわれ、柿渋を用いて和紙を貼り合わせた紙に、細かい刃先の彫刻刀で精巧微細な図柄を彫り、さらにこれを漆で固めます。「錐彫り」、「突彫り」、「道具彫り」、「縞彫り」のほか「糸入れ」などの技法があります。
平成3年に組織された伊勢型紙技術保存会は、その後「国の重要文化財保持団体」に認定され、伝統的な技術の保存と伝承に努めてこられました。
昨年来、越前にて型紙用紙を試験的に漉かせていただいたのを機に、和紙を柿渋で貼り合わせる「型地紙づくり」や、「彫り」の職人技を中心に、伊勢型紙の概要をご紹介いたします。
■関連イベント■
◇型紙彫りの実技見学と型紙彫り(しおり作り)体験
伊勢型紙の職人の技を間近でご覧いただけます。
また、職人指導のもとで型紙彫り(しおり作り)の体験ができます。
この型紙は、越前和紙を使用します。
日 時 8月8日(土) 13:00~15:00
8月9日(日) 10:00~12:00/13:00~15:00
会 場 卯立の工芸館 1階座敷
参加費 要入館券・型紙彫り体験は1枚500円(所要時間:1枚で約1時間)
イベントに関してご不明な点などございましたら、卯立の工芸館(0778-43-7800)までお問い合わせください。
協 賛 伊勢型紙技術保存会
開館時間 午前9:30~午後5:00(入館は午後4:30まで)
休 館 日 火曜日
お問合せ 卯立の工芸館(0778-43-7800)