史料から見る支配者たちの保護と越前五箇の歴史
越前五箇は古くから紙漉きの里として時の権力者たちの庇護(ひご)を受け、特権を与えられていました。当時紙は大変貴重なものであり、権力者たちにとって上質な紙の確保はなによりも優先すべきことでした。朝倉氏、府中三人衆、結城秀康など名だたる武将たちは当時の紙座(和紙の生産・流通を扱う業者)に独占的な特権を認め、奉書紙を確保したことが資料よりうかがうことができます。
今回は、大瀧神社文書、三田村家文書などの古文書資料の紹介を中心に、越前五箇の歴史を展示します。