画紙をたずねて...

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皆の衆、暑くなってきたのう。
4月8日から5月7日、リニューアルオープンイベントの間は
越前和紙の里facebookに出張しておったので久方ぶりの更新じゃ。
皆の衆、facebookも要チェックじゃぞ。

さて今回は、和紙をたずねて...
越前和紙の里にも遊びに来てくれる友人
福井県立美術館のブブ広報部隊、ミニブブ殿と
岩野平三郎製紙所の和紙に描かれた障壁画を追って、
愛知県の豊田市美術館から奈良県の薬師寺まで
全行程562kmの旅をしてきたのじゃ。

まずは豊田市美術館、「東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」
戦後を代表する日本画家、東山魁夷氏が10年をかけて完成させた
唐招提寺御影堂の障壁画を鑑賞。
IMG_1688.JPG
通常は非公開の障壁画に大盛況の豊田市美術館では
御影堂の建具を再現した展示室にて、静謐な青と緑、また墨色の
魁夷の世界を堪能する。

後ろ髪(ないがそういう気持ちで)を引かれながら一路近鉄特急にて奈良薬師寺へ移動。
限定公開中の平山郁夫氏による「大唐西域壁画」を拝見。
IMG_1694.JPG IMG_1692.JPG
食い入るように見つめすぎたのかスタッフ氏に「画学生ですか?」と聞かれてしまったのじゃ。
いくつになっても向学心は持ち続けたいものじゃのう。

東山魁夷氏と平山郁夫氏、どちらも三代岩野平三郎が抄造した和紙に描いておる。
静謐の中に滴るような情趣をみせる東山魁夷氏、
絵具が盛りあがり迸るような力強さをみせる平山郁夫氏、
どちらも受け止めうる岩野平三郎の紙の力を強く感じた旅じゃった。

薬師寺さんでは写経用紙にも岩野平三郎製紙所の紙を使っていただいておる。
岩野殿と縁の深いお寺なのじゃ。
IMG_1693.JPG最後に花筐公園から送られた薄墨桜とともに。

和紙にこめる心

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皆の衆、春分が過ぎ、日に日に日没が遅くなっているのう。
越前和紙の里のまわりでも菜の花が咲き始めたようじゃ。
紙の文化博物館ではリニューアルオープンまであと約2週間、
スタッフも活気づき...少々浮足立っておるな...

そんな中、一足早くオープニング記念イベントのひとつ、
山根折形礼法教場の山根一城先生による
「暮らしに役立つ折形1日体験企画」の体験に行ってきた。
ちなみに折形(おりがた)とは贈り物を和紙で包む礼法で、
戦前までは学校教育でも教えられていた伝統の文化なのじゃ。
今回は連続講座のうち、弔事の折形の回ということで
不祝儀の包みを習って来た。
IMG_6037.JPGあらかじめカットされた和紙がセットされている

IMG_6040.JPGプロジェクターを駆使されており手元までわかりやすい

IMG_6046.JPG檀紙を「折る」のは初めての学芸員、
さすがに手が震えたとのこと

IMG_6049.JPG完成!

和紙を選び、相手を思い心を込めて折り包む、
思いやりの心を形にした折形という文化、
2014年には高校の美術の教科書にも掲載されるようになったそうじゃ。
日本ならではの礼の心、皆もぜひ体験してほしい。

「暮らしに役立つ折形1日体験企画」
4月30日、5月3日・4日の13時30分から(約120分)、
5月5日のみ14時30分から(約90分)、
紙の文化博物館にて(先着20名・要申込→museum@echizenwashi.jp)

4月9日と5月5日には山根先生による折形の講演も企画されておる。
卯立の工芸館での関連展示
「和紙と折形-六百年の歴史を持つ武家礼法 折形」とあわせて、
乞うご期待じゃ。

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「和紙と折形-六百年の歴史を持つ武家礼法 折形」
4月8日~5月7日 9時~16時 於:卯立の工芸館
入館料 大人200円、高校生以下無料

天にのぼる和紙

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皆の衆、明日は二十四節気で雨水、
空から降るものが雪から雨に変わる頃として
暦通り今日は雨の和紙の里じゃ。
そろそろ三寒四温ではなく二寒、いやいや一寒六温にもなってほしいところじゃのう。

そしてこの時期は学生さんたちには卒業の季節。
先日このブログでもご紹介した加茂那奈枝さんが
見事金沢美術工芸大学博士課程を修了される、
その修了展示に福井県立美術館の
ミニブブ広報部員殿とお邪魔してきたのじゃ。

会場は金沢21世紀美術館市民ギャラリーほか、
2月の15日から17日まで加茂さんは公開制作とのご案内を頂き
初日に馳せ参じるふたり。

IMG_5940.JPG  IMG_5946.JPG
加茂さんの手の中で少しずつ育っていく楮。

IMG_5934.JPGさりげなく衣裳持ちのミニブブ殿。

IMG_5938.JPG岩野平三郎の麻紙とともに。

若い可能性に満ちた金沢美術工芸大学修了制作展は2月21日まで、
続いて同卒業制作展が2月24日から3月1日まで、
どちらも金沢21世紀美術館市民ギャラリーにて。
詳細は(同校のウェブサイトにとびます)

越前和紙in東京

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皆の衆、またまた寒いのう。
和紙の里は再びの雪景色じゃ。

今日はそんな雪の和紙の里から少し暖かな東京へ、
日本橋は小津和紙ギャラリーさんで開催された特別展
「日本画の紙を極める~越前和紙が創り出す日本画の粋~」のお話じゃ。
日本画といえば岩野平三郎!ということで、さる2月11日
一人娘の岩野麻貴子さんが父、三代目岩野平三郎の素顔を語る
ギャラリートークが行われた。
RIMG3896.JPG

途中には初代から三代目までの平三郎殿をすべてご存知の
河野徳吉先生にもマイクが渡り、
三代目のみならず、紙漉きに専心する
岩野一家と、工房の人々の素の姿が語られた。
皆が一丸となって取り組むからこその平三郎製紙所の和紙であることと
改めて感じいった次第じゃ。
トークの内容はいずれきちんとまとめて紹介せねばならんのう。
まずはトーク後の記念撮影にて。

RIMG3914.JPG 
岩野麻貴子殿(左)と司会を務めてくださった石川製紙の石川靖代殿。
いずれも越前和紙にかかせぬ宝のお二人じゃ!

和紙が結ぶ福井の絆

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皆の衆、昨日は立春、春の始まりじゃ。
その名の通り暖かい1日じゃった。

そして一転今日は雨模様の和紙の里より、
和紙が結んだ福井の若者たちのお話じゃ。
今日、2月の5日から、越前和紙の里 卯立の工芸館で
「和紙がむすぶ福井のこころ」の展示が始まった。

福井県立嶺北特別支援学校と、県内5高校の生徒さんの書と写真の作品を
この越前和紙の里の伝統工芸士 長田和也氏が和紙でむすんだ
コラボレーション作品展じゃ。
IMG_5904.JPG

嶺北特別支援学校高等部では、平成16年度より国語の授業で
福井出身の漢文学者、白川静博士の白川文字学にもとづいた
古代文字の書道に取り組んでおられるとのこと。

今年度は「ふるさと福井」をテーマにした言葉や文字を表現、
書を見た他校の写真部の生徒さんが写真を撰び、
長田殿が和紙に漉き込んで、今回の作品ができあがったのじゃ。

IMG_5905.JPG すばらしい「和紙」の文字。
ぜひ和紙の里の皆に見てほしいのう。

会場では制作の様子や、写真部の生徒さんがとらえた
福井の風景も展示されておる。

文字と写真、そして和紙が織りなす
「ふるさと福井」のすがたをぜひ見に来てほしい。
越前和紙の里にて待っておるぞ。

和紙だるま、和紙を追う

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皆の衆、和紙の里は一面の雪景色じゃ。
紙は寒漉き、とは言え寒いものは寒いのじゃ...

さてわし、和紙だるまは先週末ちとアクティブだったのじゃ。
まずは土曜日、愛知県桜ヶ丘ミュージアムにて行われていた
「異空間のアーティスト 現代美術in豊川」展に行ってきた。
福井県出身の加茂那奈枝さんと、
愛知県出身の古川あいかさんの二人展じゃ。

加茂さんがここ越前和紙の里、手わざ工房で制作をされていた
作品が展示されるということで見学にいってきた。
IMG_5813.JPG IMG_5815.JPG
黒を基調とした空間に楮の白が浮かびあがる。
加茂さんは2009年より和紙を用いた制作に取り組んでおられるとのこと。
今後の活躍が楽しみじゃ。
残念ながら展覧会は1月21日で終了してしまったが、
カタログはまだ購入することができる。
興味のある方は豊川市桜ケ丘ミュージアム(TEL:0533-85-3775)まで。

そして日曜日、卯立の工芸館で越前鳥の子紙保存会の研修に参加。
福井県の無形文化財(工芸技術)に指定された
越前鳥の子紙の技術を後世に伝えるべく、
研修に励んでおるのじゃ。

現代美術と古の鳥の子紙、
1000年を旅する週末じゃった。

和紙と押し花~千年の森の春たより

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皆の衆、明日は大寒。
1年の中で寒さがもっとも厳しくなる時期じゃ。
週末からまた雪の予報も出ておる。
寒くなるのう。

さて今日はそんな冬景色の中でひときわ鮮やかな、
「八ッ杉の山野草教室展~和紙と押し花」展のお話じゃ。
八ツ杉千年の森からやってきた押し花とネイチャースケッチの作品たちが
ここ越前和紙の里は卯立の工芸館で満開になっておるのじゃ。
IMG_5757.JPG IMG_5758.JPG

八ツ杉森林学習センターの山野草教室と
ネイチャースケッチの教室で制作された力作たちが、
和紙の里にひとあし早い春をつれてきてくれた。
展示している押し花は、花の色をそのまま残す特別な技をほどこしているそうで、
生花そのままの鮮やかな色を留めて大変美しい。
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自然を観察してありのままを写すネイチャースケッチとあいまって、
八ツ杉千年の森がそのまま卯立の工芸館にやってきたようじゃ。

大寒の寒さも忘れる「八ッ杉の山野草教室展~和紙と押し花」
1月29日(日)まで卯立の工芸館で開催中じゃ。
和紙の里で待っておるぞ。

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八ツ杉の山野草教室展~和紙と押し花
会  期 平成29年1月14日(土)~1月29日(日)
開館時間 午前9時~午後4時
休 館 日 火曜日
入 館 料 大人200円(150円)、小中生100円(50円)
     ※( )内団体[15名以上]料金


和紙の里の仕事始め

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皆の衆、あけましておめでとう。
今年は暖かい正月じゃったな。
そして今日、1月5日は和紙の里の「漉き初め」。
冬の越前には珍しく好天に恵まれての漉き初め式が行われた。
IMG_5989.JPG 卯立の工芸館にお祀りする川上御前にお祈りし

IMG_5998.JPG 御神水を漉き舟に注ぐ
一年の無事と紙漉きの発展を祈り和紙の里で連綿と続けられてきた神事が
今年も無事執り行われたのじゃ。

神事の後は心新たに、工芸士による紙漉き披露が行われる。
IMG_6024.JPG 紙漉き唄に合わせて今年初めての紙が漉かれた
今年も良き年になりますように。

和紙の里を旅する

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皆の衆、今日は暖かい。
こんな暖かい日はぜひ五箇の町を散策してほしいのう。

1500年の歴史を持つともいわれる越前和紙の里 五箇。
卯立の工芸館では現在、五箇の散策の前に
ぜひ寄って欲しい写真展を開催しておる。
越前和紙の技は、昔々、里人が川上御前(かわかみごぜん)としてお祀りする
女神から授けられたと伝えられている。
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以来変わらぬ技を守り紙漉きを続けている五箇の里の人々、
一方で町並みは時代に合わせて変化を続け、その時々で写真におさめられてきた。
IMG_5441.JPG
すべてモノクロームの写真は時間の流れを曖昧にするようじゃ。
写真展を見て、今より少し前の五箇の町に思いを馳せながら五箇の町を歩いてみてほしい。

12月23日までは和紙の里通りのライトアップも行われておる。
IMG_5447.JPG
秋の夜長に越前和紙の里へ。
待っておるぞ。

わしだるまブロガーナイトに参加する

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皆の衆、急に冷え込んだと思ったらまた暖かく、なかなか落ち着かぬのう。
秋の夜長に読書ならぬ美術はいかが?ということで、
今日は福井県立美術館さん、ランス美術展ブロガーナイトのお話じゃ。

この越前和紙の里にも時々遊びに来てくれる友人達、
福井県立美術館のブブ広報部隊さんのお誘いで、
ランス美術展ブロガーナイトに参加してきた。
IMG_5212.JPG フランス色のミニブブ殿と記念撮影。

11月6日(日)午後5時から、美術好きなブロガーの皆さんとともに
芹川美術専門員殿の解説を聞きながら
おしゃべりあり、撮影OK!(※当日のみ)のひと時を楽しんだのじゃ。

参加者なんと33名、ほとんどが県内からだが、県外の方も何人かいらっしゃったとのこと。
IMG_5244.JPG 有名な「マラーの死」 の前で芹川氏の解説をお聞きする。
特別な時間じゃ。

ランス美術館展 福井県立美術館にて、12月25日まで!
会期中、土日祝日には見どころ解説会!(10時30分~約15分間)
11月20日には講演会「「西洋美術鑑賞のポイント」、
11月23日にはソムリエトーク会「シャンパンと芸術の味わい方」(午後1時30分~)
展覧会の半券にてサービスありのお店が盛りだくさん!
詳細はコチラ(福井県立美術館の特設サイトへとびます)

ぜひ行ってみてほしい。

IMG_5256.JPG「楽しかったね」「ありがとう」


管理人:わしだるま
和紙の里の自然や人々が
大好きな越前和紙の精。
和紙の里に生息し、
いろんな所に出没中。

越前和紙の里のサイトはこちら

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